ありのままま春日プロジェクトの一環として行っている’’農業’’。
そして、初めての米作り。ついに、稲刈りまで終了しました。
実はこれまで紆余曲折ありながら稲刈りまで終えることができました。
その紆余曲折な出来事の中でもイノシシによる被害によって大打撃を受けました。
私たちは米を作っている田んぼが約5反あります。
分校Cafe haruhiの前に約3反。車で5分ほど離れた鶏舎がある牛舎の近くに約2反、二つのエリアに分かれています。
そしてイノシシの被害にあったのは牛舎近くにある約2反の田んぼです。
イノシシに入られないようにワイヤーメッシュというワイヤーでできた網みたいなものを田んぼの外周に張って対策は万全かと思っていました。田植え後から稲刈り1週間前までは特に問題ありませんでした。しかし、稲刈りの目前となったある日、ワイヤーメッシュの一部分が半壊(折り曲げ)してイノシシに侵入されました…
侵入されたすぐはまだ被害が少なく「早く気付いたからよかった。侵入箇所は分っているから修繕しておこう」今思えば安易な考えで済ませてしまっていました。
そして、翌日。
また入られてました。
そして、そのまた翌日。
またまた入られました。
その結果、約2反の田んぼは全滅してしまいました。
初めての米作りだからこそ「きっと上手くいく」と思いすぎたせいかショックが大きかったです。しかしこうなってしまったことは変えられないのでメンバー一同切り替えていざ稲刈りに挑みます。
■稲刈り当日
当初トータル5反あった面積を2日かけて終わらせる計画をしていましたが前項でのイノシシの件もあり「1日で終わるだろう」と思っていました。
春日地区の田んぼは棚田までとはいきませんが、コンバインの出入りにも時間がかかり、一つ一つの田んぼの面積も狭く形もいびつだからこそ時間がかかってしまいます。
そのことはある程度予測はしてましたが当日を迎えると予想以上に時間がかかってしまい、さらにはコンバインも調子が悪く中断が続き、結局1日で終わらず丸2日かかってしまいました。
米の乾燥から精米までを嬉野の市街地にある(有)一粒さんに協力していただきましたが、こちらの都合で遅くなったりしましたが臨機応変に対応してくださり、とても助かりました。
稲刈りが終わると一旦お米を乾燥させ、籾を落として玄米にします。その後食べるときや発送するときに都度精米する流れとなります。
※すいしゃさん(一粒(いちりゅう)さん)のことについては改めて詳しくご紹介します。
そして改めて紆余曲折ありながらも完成したお米がこちら。
’’ARINOMAMA RICE”(アリノママライス)
現在はイベント出店と分校Cafe haruhiでのみ販売中ですが、今後はオンラインショップ「omoiya」でも販売する予定です。
パッケージもシンプルでありのまま春日らしさが表現されているかなと我ながらとても気に入っているデザインとなっています。
とても感慨深い…
昨年は’’むかし美人の会’’のメンバーでもある松本さんご夫妻の稲刈りを手伝い、(YouTube「山ん中ちゃんねる」で公開しています。)そして今年は自分たちの米を作って稲刈りまで何とか終わらせることができました。
ここで、お米を作る意味…常に考えながら過ごしてはいるものの、果たして私たちはできているのかは分かりませんが、こうしてイノシシの被害などにも遭いながらも今年の米作りを終わらせることができたことによって、地域の方々のアドバイスや心配、時には怒り、そして土地などの環境を肌で感じることができたことによって「春日でお米を作る意味」が何となく形になってきたようにも思います。
これから…
これからはARINOMAMA RICEをたくさんの人たちに食べてもらいたい。これに尽きます。
春日渓谷という清流から流れてくる冷たい水。耕作放棄された田んぼを一から作り直しました。
そんな私たちが大切に育てたARINOMAMA RICE。
実際に炊いてみると艶がありモチモチとした触感。さらには冷えても美味しい。銘柄は佐賀県を代表する’’夢しづく’’
何度も言いますが是非食べていただきたい。
今年は少ない量になりましたが、分校Cafe haruhiでお買い求めいただけます。さらには九州エリアを中心にこれから販路を拡大していきます。
そして、来年はさらに耕作面積を増やして今年以上のARINOMAMA RICEを皆さんにお届けできるように計画しています。
今年の経験を活かして、この経験が無駄にならないようにしていきたいです。